スペインの「仕事」=失業率=
失業率は常に高い。
常に12%以上だと思う。
その中でも、若者(18歳~34歳だったかな?)の失業率は30%以上だと聞いたことがある。
大学に行く人が少なく、というか途中でやめてしまう人が多い。
小学校から留年させるのだから、大学ではもっと留年の可能性は高くなる。
若者の失業率の高さは本当に問題だと思う。
スペインでは、日本のように4月に入社式という会社はないので、空きがあればそこにいつでも入社することができる。
当然、就活というものもない。
卒業する前に就活するということはなく、卒業してからで十分なのかもしれない。
3月に卒業して4月から仕事開始という制度がないのだから。
6月に卒業すると、「まあ、ちょっと夏休みでリフレッシュしてから仕事を探そうかな~」となる。
しかしそのまま仕事が見つからないと、アルバイトという制度がないスペインではかなり厳しい。
例えば、せっかく法律を勉強したのに、どこも空きがないのだ。
先生の資格を取った人も、学校に空きがない。
産休や育休を取っている人の代替くらいしかない。
それにありつける人はかなりラッキーだ。
こうなると、そのままブラブラしているわけにはいかないので、オプションの資格取得に走る人(履歴書に連ねられる)、家でのんびりしてしまう人に分かれる。
しかしその間、履歴書を持って会社巡りをするのである。
そして、悲しいことに、法学部や教育学部などを卒業した人の失業率がとても高い。
この資格があるのに〇〇では仕事をしたくない、という気持ちがあるからだ。
もちろんこれは当然だ。
しかし、そのままだと、30歳近くなっても一回も就職したことがないことになってしまう。
30歳過ぎてから初めて仕事を持つ人も少なくない。
それでは会社は大変なのではないか、一回も経験がない人を雇うのは大変なのではないかと思うが、これが結構大丈夫なのだ。
会社によって入れているソフトは違うので、誰でもそれに慣れるのには1か月位かかってしまう。
スペインの会社もスペイン人も、「そうだよね、仕方ないよね。」と思ってくれるので、最初のうち戸惑ったりわからなかったりすることにとても寛大だ。
いい意味で個人主義なので、あまり人の事を詮索しないし、相手のプライベートを尊重する習慣があると思う。
「私も干渉しないから、あなたもしないでね」ということだろうか。
「私は私」という意識が多分殆どの人に根付いていると思う。