スペインの「仕事」=労働許可証=
スペインで仕事をしたいと思っている人はたくさんいるだろう。
しかし、労働許可証を取得するのはそう簡単ではない。
国際結婚をしていれば、滞在許可証が自動的にでるし、仕事をすることも許可されるが、観光目的で入国した人は基本的に仕事はできない。
ではどうやって普通の人が労働許可証を取得できるのか。
例えば、ある日本人がスペインの会社で働きたいとする。
会社もその人に仕事をしてもらいたいとする。
この場合、会社がまず労働局と外国人局に申請しなければならない。
その仕事が、確かに日本人でなければならない理由が必要になってくる。
失業率の高いスペインでは、失業しているスペイン人を差し置いて、日本人を採用するには、それなりの理由が必要なのだ。
「日本語ができる人が必要」だけではクリアしない。
その人が持っている技術が必要になってくる。
この際、その技術を証明できる書類があればもちろんその方がいい。
大学卒業証明書や資格証明書など、その仕事をするために必要な資格だ。
「この人でなければならない」理由が必要なのだ。
この難関を突破すれば、あとは時間がかかってもたぶん許可は下りる。
ただ、許可が下りるのにかかる期間は、数か月かもしれないし1年かもしれない。
こればかりは誰にも分らないので、観光で入国したまま待つことはできない。
そして、許可が下りたら、その書類を在日スペイン大使館に持っていかなければならない。
確か本人しか提出ができなかったような気がするので、これまた日本にいなければならない。
その後大使館での手続きが終了したら、本人が引き取りにいかなければならないので、時間はかかるし、書類がどの程度まで進んでいるかもわからないし、許可が下りるのか下りないのかもわからず、待つしかない。
他に仕事をしなくても、在留許可証だけもらう方法もある。
定年退職した人が申請するものもあるようで、スペインで仕事をしなくても生活できるくらいの金額が銀行口座にあることを証明できれば、割と簡単に在留許可は下りるらしい。
定年退職でなくても、もしかしたらあるのかもしれないが、私は知らない。
聞いた話しでは、中国人には特別措置があって、スペインに家を買ったらもれなく在留許可がついてくるという。
これも嘘かホントか知らないが・・・。
まあ、法というものは絶えず変わっていくものなので、人の話を鵜呑みにせず、然るべきところに問い合わせて最新情報をもらっておかなければならないが。
私が書いたことも、記憶違いの事もあるだろうし、正確ではないかもしれない。
ただ、簡単ではない、ということは確かだ。