すぺいんの「いろいろ」=結婚=

スペインでは、あまり結婚にこだわっていない。

結婚せずに、一緒に住み始めて、子供が生まれてもそのままと言う人が多い。

 

多分、結婚してもしなくても、女性の名字が変わらないことと、子供の名字も父親と母親の名字をつけるため、さして影響がないためかもしれない。

 

なので、子供がいる夫婦でも結婚しているのかいないのかわからないのだ。

 

事実婚も容認されているため(もちろん条件はあるようだが)、それをきちんとしておけば、離別や死別の際に、全く他人になることはないようだ。

 

結婚式はクリスチャンであれば教会で結婚式を挙げることができる。

正式なクリスチャンは、洗礼を受けてある必要がある。

殆どの子供が生まれてすぐに、教会で洗礼を受ける。

洗礼を受けるのは成人した大人でも受けることができるので、誰でもいつでも教会に頼めばやってくれる。

 

教会で式を挙げることが決まると、その二人は教会に行って神父様からのレクチャーを受けなければならない。

何日かかるのか何時間かかるのか知らないが・・・。

 

クリスチャンではない人は、裁判所で式を挙げることができる。

中ぐらいの会議室のようなところに、裁判官(だと思う)が、2~3人来て、式、というか婚姻を認める取り交わしをしてくれる。

ここには列席したい人がいれば、列席できる。

 

クリスチャンは基本、離婚を認めていないらしく、離婚経験者は再婚する際に教会では結婚式を挙げない。

なので、再婚者はやはり裁判所で式を挙げることになる。

 

新婦はウエディングドレスを着ても普通の洋服でも構わない。

また、これも再婚者はウェディングドレスを着ないことが多い。

 

また、教会でも裁判所でも、介添人(証人)がつかなければならない。

友人でも親戚でも誰でも良いが、新郎側に一人、新婦側に一人。

 

結婚する二人へのプレゼントだが、以前はデパートなどで、リストを作って招待客に渡していた。

披露宴をする場合、その招待客に披露宴のお知らせと共に「○○のデパートで結婚リストがあります」と書き添える。

そこに行って、結婚する人の名前を言うと、すでに結婚する二人が選んだ物のリストを渡される。

コップから電化製品まで、まさしく、ピンからキリの商品リストだ。

商品リストには値段も書いてあるので、自分の予算にあった商品を選び、そこの担当者に伝えてお金を払う。

デパートにあるすべての商品をこのリストに入れることができるので、新生活に必要なもの、そして自分たちの好きなものを、招待客から「買ってもらう」ことになる。

 

当然、二人にはそのリストの結果は渡されるので、誰がどんなものを買ってくれたのか分かる仕組みになっている。

その後、誰も買わなかった商品は自分たちで買うこともできるし、買わなくてももちろんいいのだ。

 

しかし、いつの頃からかそのリスト制度がなくなった。

 

最近ではもっとすごい。

 

披露宴の招待状に、銀行の口座番号が書いてあるのだ。

 

そこにお祝いのお金を振り込んでね、というのだ。

 

実用的と言えば実用的。

楽っちゃ楽。

 

ま、お祝儀と同じだけどね。

 

さすが。

としか言葉がでない。