息子スペインより一時帰国。強制隔離について。
12月17日にスペインから息子が一時帰国してくれた。
チケットを買ったのは11月。
この頃はまだ、オミクロン株が悪さをしていなかったので、海外からの入国者は3日間の自宅待機だった。
オリンピックの頃の14日間(だったかな?)の自宅待機以降、この3日間の自宅待機は嬉しいニュースだった。
これだったらいいよね、すぐ終わるもんね。
時差ぼけ直している間に待機終了かな~なんて思っていた。
ところがその後あっという間に日本は強制隔離措置に入ってしまい、12月から3日から10日の強制隔離となってしまった。
イギリスやフランスが6日間の強制隔離だったのに対し、スペインは3日間だった。
17日に帰国して、ホテルに3日。その後この期間を含む14日間の自宅待機となる。
公に外出できるのは1月1日。
ひえ~~~・・・。
その上、もし同じフライトに一人でも陽性者が出たら、どんなに遠くに座っていても、今回(12月)からは全員が濃厚接触者になるとのこと。
(以前は前2列後ろ2列が濃厚接触者だったらしい)
それって、こわすぎ。
ネットでいろいろ情報を探していたら、You tubeで情報を提供している人を見つけた。
ダイスケさんという人なのだが、殆ど毎日と言っていいほど情報を挙げてくれている。
いい時代だな~~。
本当にこのサイトには助けられた。
詳しくわかった。
私は何かを知りたいとき、かなり深く情報を掘り下げる。
たくさんのデーターが欲しい。
ダイスケさんは他の視聴者さんからの情報もどんどんあげてくれるし、視聴者もどんどん情報を提供するので、本当によくわかった。
全ての人に感謝だ。
そこで言われていたのが、「フライトガチャ」。
1人でも陽性者が出れば、自動的に14日間のホテル待機になるからだ。
想像できるだろうか。
14日間、ホテルの一室で一歩も外に出られずに、部屋のドアに届けられるお弁当を朝昼晩と食べ続けるってこと。
想像しただけでも気が狂いそうだ。
3日はできるかもしれない。
それ以上は苦しい。
フライトガチャという言葉も「苦笑」だが、次は「ホテルガチャ」。
どこのホテルに連れていかれるんだ~~~ってこと。
息子が帰国する前には、福岡のホテルだった人のニュースが出て、ひっくり返りそうになった。
午後4時頃着いて、ホテルチェックイン11時なんて話もざらで、聞くだけで疲れてくる。
海外から飛行機に乗ってくると本当に疲れるのだ。
これだけでも疲れるのに、飛行場から出られず何時間も待たされるとは・・。
じゃあ帰ってこなければいい、と短絡的には言えない。
皆それぞれ事情がある。
旅行気分で帰ってくる人ばかりではない。
飛行機に乗る人は海外旅行者だけではない。
家族の不幸や、家族の世話のために帰る人もいる。
皆がウキウキして飛行場に向かっているのではない。
17日、息子は無事日本入国して、無事検査を終え都内のホテルにチェックイン。
とりあえずは、フライトガチャ、ホテルガチャクリア・・・。
しかし、このフライトガチャはこの後も続く。
待機中に誰かが陽性になれば、とたんに濃厚接触者になって、3日目には出ることができなくなるからだ。
その後は自治体の指定する場所へ、とのことでどうやら違う場所に移されるらしい。
もちろん、息子本人が3日目に陽性になることだって可能性としてはゼロではない。
ホテルには差し入れがOKだったので、息子が欲しいと言ってきたものを持ってホテルまで行った。
果物とかジュースとかカップ麺とか、いつの間にかスーパーの袋いっぱいになっていた。
ホテルは隔離者しかはいれないので、全ての入り口に警備の人が立っている。
ホテルの入り口はガラスなのだが、そこから中が見えないようにガラスに何か貼ってある。
入り口に近づくとまず警備の人が来て、「差し入れですか?」と聞かれた。
「そうです」というと、無線機のようなもので中に連絡する。
それから入り口の方に行かせてくれる。
ドアの前には「差し入れ用」と書いた細長いテーブルが用意してある。
すぐに中から人が出てきて、体が出るだけドアが開き、名前と部屋番号を聞かれる。
息子の名前と部屋番号を言うと、体だけ中に入れて名前を確認し、「OKです」。
差し入れの袋を渡し、それでおしまい。
ここまで来てるのになんか寂しい。
でもしょうがない。
息子からの動画が、ホテルの裏側の部屋だな~と思ったので、ホテルの裏側に行ってみる。
その間に息子からメッセージが入って、「受け取った」とのこと。
すぐに渡してくれるんですね~。
ありがとうございます。
ホテルの裏側から上を見たけど、ちょうど見えないところの部屋で、息子から私は見えなかった・・・。
なんかほんとに「隔離されてる」って感じで、ちょっとウルっとくる。
それでも何とか無事3日間を終え自宅へ。
息子の場合は私がいるからいいけれど、皆いろんな事情で帰国するのだ。
親の介護のために帰国する人もいるし、悲しい事情の人もいるだろう。
外出するなと言われても買い物に出かけなければならない人もいるだろう。
水際対策と言っても、こちらを立てればあちらが立たず、と言った感じで、何をやっても苦情は出る。
全ての人に良い解決策などないのだ。
そして、実際どれがいい解決策なのかも誰もわからない。
息子は無事14日間の自主待期期間を終え、その後も感染することもなくまた、スペインに帰っていった。
いろいろあったし、心配なこともたくさんあったけど、無事帰ることもでき良かったと思っている。
誰に対してだかわからないけど、「皆さん、ありがとう」。