ガンダム ククルス・ドアンの島
息子から教えてもらったのだが、ガンダムの映画ククルス・ドアンの島というアニメ映画が、私が34年住んでいたカナリア諸島が舞台になるとか・・・。
予告動画を観ると、うわ~~~ラスパルマスだ~~~!
エスカレリータスから港を見た感じの地図がアニメになっている不思議さ・・・。
メインになっているのは一番端にある無人島アレグランサというところらしい。
しかし私はラスパルマスに34年住んでいたがこのアレグランサという島は初めて知った(笑)。
フエルテベントゥーラ島から小舟で行けるLobos(ロボス)という島には行ったことがある。
ここはたぶん人は住んでいないが観光地となっているのではないかと思うのだが、青い空と青い海しかない所で、島を歩いても日陰になるものが何もないので、半日いただけで真っ黒に日焼けする。
しかし、この島に行った時は、何も聞こえなくて耳鳴りがするような感じを受けた。
全く音のないところでは、耳に圧を感じるのだ。
青すぎる空が頭上に近すぎて、しかしその反対に海の水はきれいに透き通っている。
歩く道のりに自動販売機も店もなく、この島唯一の小舟が着く小さな港には、たぶんこれまた唯一のレストランはあるが、そこから歩きだしたら最後、水を買う場所も休む場所もない。
小さな島なので何時間もかかって往復するわけではないが、それを知らずにまだ確か2歳だった息子と一緒に行った私は、炎天下の中息子を抱っこしたまま、目指す海岸まで静寂の圧を耳に感じながら、そしてじりじりと容赦ない日差しを浴びながら歩いた。
フエルテベントゥーラは大好きな島だが、このロボス島も水が本当にきれいで素晴らしい場所だった。
アレグランサ島は知らなかったがラ・グラシオッサ島は言ったことはないが知っている。
知り合いがそこに釣りに2週間ほど行ったという話しを聞いたこともあるが、今考えてみるとどうやって行ったのかは聞いていなかった。
けれど、世界には本当にたくさんの小さな島があるのに、なぜこの殆どアフリカの横の小さな島がガンダムに出てくるようになったのだろう。
どうしてここに決めたのだろう。
大瀧詠一の「カナリア諸島にて」という歌以外、殆ど日本では知名度の低いカナリア諸島。
大瀧詠一だって、カナリア諸島には行ったことはないが、その名前から歌詞を考えたと何かで読んだことがある。
♪風は動かない♪
と歌っているが、カナリア諸島は風の島だ。
ガンダムの映画はまだ観ていないが、潮風にはやられないだろうか。
そして、時々お隣モロッコから吹いてくる黄砂にやられないだろうか。
企画制作した方達に、アレグランサ島を選んだ理由を本当に聞いてみたい。