NHKニュース 離婚後の「共同親権」

多分NHKだったと思うけど、今日ニュースで「離婚後の子の共同親権」について話していた。

 

私はスペインで最初の夫と離婚した時に、スペインの法の下、「共同親権」になった。

これは全ての離婚をした夫婦の間にいた子供達の親権が共同になるように法で定められているからだ。

もちろん例外はある。

そして、共同親権以外に、「監護権」なるものが同じく存在する。

つまり一緒に生活する親に与えられる権利だ。

訳が適切かどうかはわからない。

養護権とかもしかしたらもっと適切なことばがあるかもしれないが・・・。

 

共同親権になると、子供の事に関して片親だけで決められなくなる。

息子の小学校を決めた時、元夫から訴えられた。

その学校が気に食わなかったのではなく、私が勝手に決めたのが気に食わなかっただけだが、むこうはなんでも訴える国である。

 

様々な理由で何回も訴えられたが、そのたびに弁護士を通しての回答を出せなければならず、また、こちらは外国人となってしまうため立場は弱い。

 

もし日本が共同親権になるとすると、当然それに伴ういざこざは増えると思う。

自分の権利を主張しない日本人だが、それでもその権利を主張してくる人は当然出てくる。

夫婦というのは、うまく機能しなくなるから離婚するのだから、離婚後も穏やかに話し合いができる夫婦は多くないだろう。

 

私の経験から言えば、本当に共同親権は面倒くさかった。

日本の法律なら楽だったのに、と何回も思った。

 

離婚届を出せば離婚できる日本は、逆に、恐ろしいほど離婚が簡単だ。

けれど、それゆえに、離婚後養育費をもらえない人や、子供に会えなくなってしまう人が出たりする。

そして、その決まりがないがために、解決方法がなく、仕方がないとあきらめる人もいるだろうし、苦しむ人もいるのだろう。

 

共同親権は両方の親にとって公平であるはずなので、きっとその方が良いのかもしれない。

けれど、それを決めると同時に、日本の離婚の仕方も協議したほうが良いのではないだろうか。

 

離婚をするときに、ハンコを押すだけで離婚が決定するのではなく、もっと法を介入させて、取り決めをし、子供がいるならば特に、今後の子供の生活、一緒に暮らさない親との関わり方、養育費、面会についてなど、細かく決めてから離婚する方が、少なくとも子供のためには良いような気がする。

子供がいない場合は、財産をどうするかだけ明確にすればよい。

 

「それは大変だ」という人が殆どだと思うが、1つの家族がバラバラになることは、「大変なこと」なのである。

 

スペインでは、離婚には本当にお金も時間も体力もいる。

本当に本当に大変だが、日本のような簡単すぎる離婚もいかがなものかと、今は思う。

(当時は本当に日本の離婚形態がうらやましかった・・・)

 

昔、日本はあまり離婚する人がいなかったからこんなに簡単だったのだろうか。

 

離婚後も、家族が普通に会えて話しができる状態なら本当に理想的だと思うが、残念ながらなかなかそうはうまくいかないと思う。

 

共同親権

時間をかけて決めてもらいたい。