あなたの親
あのね、親ってね、完璧じゃないのね。
あなたが小さい時、頼れるのは親しかなかったよね。
だって、そばにいて、食事を作ってくれたり、何かを教えてくれるのも親だったもんね。
きっと親のことを大好きだったと思うよ、大部分の人が。
それがだんだんけんかすることが増えてきたり、意見が違うことがあったり。
どうしてだろう。
答えは簡単。
あなたも自分の意見を持つようになってきた。
他の人の考え方を知るようになって、「あれ、なんか違う」と思うことが増えてきた。
で、対立しちゃった時に、カ~~っとなって、
「母親ならこれぐらいしろよ!」
「父親なんだろ!」
「母親の資格ないじゃん!」
って言っちゃうかもね。
私もね、言ったこと何回もある。
「母親なんだから、あたりまえでしょ?」
とかね。
今思うと本当に申し訳ない。
そんなこと言っちゃってごめんね、と思います。
でもね、親ってね。
初めて「親」やってるのね。
親になる勉強なんてやらないで、いつの間にか親になっちゃったの。
それでわからないまま、悩みながらも、親やってるのね。
想像してみてよ。
あなたが、今、もしくは数年後に子供ができて、親になっちゃったらってこと。
わからないよね、何していいか。
毎日毎日、おむつ替えて、ミルクあげて。
あっという間に離乳食。
大人のごはんだってそんなに作れないのに、
「何よ、離乳食って?なんでこんなにつぶさなきゃいけないの?なんで、こんなちょっとの量のために、こんなにたくさんの時間を費やさなきゃならないの?」
・・・と思っているうちに、子供はどんどん大きくなって、
「これやだ。」
「あそこ行きたい」
そうこうしているうちに、勉強だの、なんだのってもう訳わからなくなってくる。
それ全部、親は初めてやっていることなのね。
今の時代、本もインターネットもいろいろ検索すれば出てくるけれど、それが自分の子供には当てはまらなかったりね。
だからね、親は皆なんでもわかってるって顔して子供を育ててるんだけど、
ホントは皆悩みながら親やってるんだわ。
でさ、全ての親が理解があって、あなたの気持ちをちゃんと聞いてくれて・・・ってわけじゃないのよね。
じゃあ、どうすればいいの?ってことなんだけど。
ど~~もできないんだわ。
あなたにできることは、話し方を考えること。
自分の気持ちの伝え方を考えること、かな。
これがとっても、難しいんだけどね。
私もいまだに練習中です。
「あ~~、またやっちゃったよ。」
ってことがたくさんあるの。
でも、考え続けるよ。
思っていることは言ったほうがいいと思う。
ためてしまうよりいいと思う。
でも、「落ち着いて伝える」。
「伝える」って「感情のおもむくまま言っちゃう」んじゃないだね。
「あなたも親になったらわかるわよ」
って言われたことあると思うけど、
これが本当なんだわ(笑)。
ホント、親になったらわかること、た~~~くさんあるんだわ。
でもね、もしかしたらね、それでもいいのかもしれないって思う。
それでも気が付けばいいんだと思う。
そして、ど~~してもだめだったら、早く仕事見つけて自立しなさい。
自分で稼いだお金で、自分で生活すればいい。
親のお金で生活している限り、親に言えることはあまり多くないと思う。
今は自立するための準備期間?
いいんじゃない、それでも。
あなたも完璧ではないけれど、それと同じにあなたの親も完璧ではない。
あなたの先生も、友達も完璧ではない。
それに早く気づけば気づくほど、穏やかに生きられるかもしれないね。
たぶんね。