あなたの親(2)
自分の短所って何ですか?
よく長所、短所って何ですかって質問ありますよね。
自分で自分の短所、わかりますか?
いろいろ、あるよね。
引っ込み思案、わがまま、恥ずかしがり屋・・・とか?
それってどうしてそう思うか考えたことありますか?
自分でそう思ったのかなあ。
それとも誰かに言われてそう思ったのかなあ。
多くの人の場合、親から言われたことがそのまま自分の中に入ってしまったことがあるようです。
小さい時から、「あなたは、人見知りね」とか「あなたはわがままだ」と言われて、そう思ってしまってはいませんか?
一般的に、「明るい、友達が多い、勉強もスポーツもできる、はきはきした子」が「いい子」とされているようです。
でも本当にそれが「いい子」・・・かなあ。
私はね、長所って短所でもあるし、短所って長所でもあると思うのね。
つまり私の中では、長所も短所もないの。
その人が持っているものが、その人の性格、そして持ち味。
おとなしい人って、短所じゃないよ、その人はそういう人。
明るい人が好きな人もいるけれど、おとなしい人が好きな人もいる。
友達がたくさんいる人もいるけれど、「友達は数人でオッケー」って人もいる。
勉強ができる人もいれば、勉強が苦手な人もいる。
スポーツが得意な人もいれば、そっち系じゃない人もいる。
体育会系で満足感を得られる人もいれば、「いやいや、そこまではしたくない、スポーツは楽しむだけ、趣味程度にできればいい」って人もいる。
どれがいいかなんて、ないような気がするなあ。
で、そういう自分が持っている、もしくは感じている自分の性格って、実は親から言われたことだったりしている場合が多いようなんだな。
子供にとって親は絶対的な存在だったから、親の言っていることって、ある程度の年齢までは、「あっている」「正しい」と思って成長しちゃうんだけど、実はそうじゃないこともあるみたい。
だって、親って完璧じゃないんだもん。
例えば、親がとても勉強家だった人って、自分の子供が勉強していないと、とっても嫌なんだと思うのね。
自分とは違うから・・・。
自分が正しい道を歩いてきたと思うからかな?
体育会系のスポーツをやってきた人は、子供にも同じような道を歩んでほしいと思って、同じようにスポーツをさせるケースが多いんじゃないかと思う。
その子が親と同じでスポーツが好きで、苦しい練習にも耐えられる子ならいいけれど、そうじゃないと、結構厳しい。
親はもちろん「その子のため」「自分がとても楽しかったから子供にも」と思うんだけど、そうじゃないケースも多々あるんだよね。
子供がそれに気が付いて、「自分はこれには向いていない」と分かればいいんだけど、多くの場合、「俺ってダメだ」とか「私はできないダメ人間だ」とか思っちゃうみたい。
でもね、そうじゃないよ。
人間一人ひとり、み~~~んな違うの。
好きなことも、できることも違うのね。
親子だからって同じじゃない。
兄弟だって同じじゃない。
よく「同じに育てたのに、どうしてこんなに兄弟でちがうのかしら」って聞くけど、あったりまえじゃない。
違うにきまっているじゃない?
だって違う人間なんだもの。
あなたにはあなたができることがある。
オタクと言われる人たちは、それを見つけることができたラッキーな人たちだと私は思うよ。
それでも親を責めないでね。
親は完ぺきではないからね。
あなたが自分で気づいて、あなたが自分で自分が好きなこと、楽しいと思ってできることを探してください。
中学生でそれがわかる人もいるけれど、大学生になってもわからない人もいる。
もっと大人になってからわかる人もいる。
それぞれ好きなことが違うように、それがわかる時期も、それぞれなんだね。
やってんごらん、なんでも。
いやだったらやめてごらん。
で、またやりたくなったらやってごらん。
あ、でも習い事なんかは、やっぱりお金の問題とかもあるからその辺は、要相談・・・だけどね(笑)。
何かを一生懸命やること、努力することがよくないと言っているのではないよ。
これができるのは素晴らしいこと。
でも、できなかったときに、「俺はだめだ」「私はダメだ」って思う必要はないってこと。
「これはむいていなかったんだ」
それでいいんじゃないかな。
人それぞれ。
それでいいんじゃないかなあ。