スペインの「衣」①

スペイン人がどのような服装をしているのか・・・?

 

基本的には、あまり流行には流されず自分の好きな服を着ているような気がする。

 

男女ともにプロポーションがいいので、それを強調するような服が多いかも。

私が最初にスペインに住み始めた時は、まだ体に関する意識が少なかったため、太っている人がとても多かった。

最近はジムが流行っているので、若い人は特にジムに通って、きれいな体を作ろうと意識している。

ジムが流行りだしたため、10年ぐらい前から街のあちこちに小さなジムができ始めた。

普通のお店のようなスペースをジムに改造した所もあり、20€/月ぐらいと安いため、気軽にジム通いができるようになった。

ただ、元来「地道にこつこつ」が苦手な国民性なので、続ける人は少なかった。

 

その後、プロテインなどが発売されて、ムキムキの体になる人が多くなり、それに合わせて、その体を強調するようなピッタピタのTシャツなどが流行るようになった。

人によっては、ワンサイズ下のシャツを買って、半袖が破れそうなシャツを着ている人もいた。

 

ヨーロッパの人の体形は、胸が厚く、筋肉のつき方が日本人とは違う感じがする。

なので、ちょっとジム通いすると、割と簡単にナイスバディーになるのである。

これは本当にうらやましい。

 

筋肉ムキムキの腕、厚い胸板、キュッと上がったお尻、長い脚。

脚は本当にきれいで、ひざから下が長くきれいなので、スパッツをはいてもスカートをはいても本当にきれい。

 

お尻の形は若い子のなんて、本当にほれぼれするきれいさで、女の私でもちょっと触ってみたくなるような(笑)アップ度である。

 

なので、ぴったりしたジーンズとかが好まれる。

 

女性も胸が大きいので、それを強調するトップスが多い。

特に、胸元の大きく開いたシャツが多い。

胸の谷間をしっかり見せるのだ。

 

スペインにいたころ私が洋服を買うときに困ったのはこれだ。

胸元が大きく開きすぎていて、寒い。

そして、ちょっとかがむと中が丸見えになってしまう。

彼女たちは胸があるので、かがんでもセクシーに胸元が見えるのだが、私の場合、シャツがトンネルのようになって空洞が見えるようになってしまう。

 

パジャマも胸元があいたものが多かったな~。

首回りが大きく開きすぎていて、肩を冷やすとあっという間にのどをやられる私は、首回りが狭いパジャマを探すのに苦労した。

まあ、結局日本に一時帰国した時にパジャマは買っていたのだが・・・。

 

それではスペイン人が皆ナイスバディーかというとそうでもない。

スペイン人も、もれなく洋ナシ体形のヨーロッパ人の中に入るので、一番太るのはおなかまわりである。

本当に見事な太鼓腹となる。

顔も手足も普通なのに、おなかだけがせり出してくる。

 

この太り方は日本人にはあまり見られないと思う。

 

以前はよく、若い細い女の子を見ると「まあ、あの子も結婚するまでだよ」と言われていた。つまり結婚したら皆太っちゃうよ、ということだ。

ただこれも、最近は結婚後もジムに通う人が多くなり、体への意識が高まっているのでだいぶ減っているかもしれない。

 

スペインでジムが流行したのは本当に良かったと思う。