スペインの「教育」=行事=
公立の学校では、私立に比べて行事は少ないと思う。
私立校では、運動会のようなものが「オリンピック」と称されて開催される学校もある。
徒競走など日本と同じような競技もあるが、全体的にゆるい。
日本の運動会で、きっちり整列して行進しているのに慣れていると「へ~」と思うかもしれないが、「これはこれで良いのかも?」とも思う。
見た目きれいな運動会は、その練習に多くの時間を費やす。
しかし、それを求めない運動会にはそのための時間を割く必要もないし、できない子を目立たせないようにする工夫などはない。
どちらが良いということではなく、文化の違い、と受け止めたい。
様々なことに関して感じるのは、日本とスペインの中間が「程よい」のかもしれないということだ。
「こうでなければいけない」「こうするべきだ」という日本は、これがあるために多くの事において整備されている。
しかし、それができなかった時不必要なほどの批判を受けるような気がする。
けれど、多くの事に関して緩すぎるスペインは、「もうちょっと何とかしたら?」と思うようなことも多々ある。
学芸会のようなものもない。
学校によっては、クリスマス時期に音楽会や劇をやったりするところもあるが、全生徒出演ではない学校が殆どだと思う。
それでは、スペインの親たちがそのような行事を楽しみにしていないのか、それであまりやらないのかというと、そうではない。
大好きである。
「謙遜」という習慣がないので、全ての親たちが、自分の子供を誉めまくる。
自分の子供が学校行事に参加している姿を見るのは、スペインでも日本でも親にとっては大イベントなのだ。