スペインの「教育」=小学校=
小学校は6年制。
9月始業。
9月の8日頃が一学期の始業式。
と言っても「始業式」なんてない。
入学式もない。
なので、新一年生の入学式の写真なんてものはない。
クラスも発表されていないので、どこに行くんだかどうなるんだか全く分からず学校に行くことになる。
教科書は各家庭で購入しておかなければならないので、夏休み中に購入することになる。
これだけは事前に手紙が配られて、○○社の△△という国語の教科書云々、と言うように、結構な数の教科書を買わなければならない。
そして、高い。
教科書の予約、ということを、本屋やデパートで3学期の終わりごろから宣伝し始める。
小さな本屋に頼んでおくと、力がないのか、教科書がそろわないことがある。
なので、私はいつも大きなデパートに予約をしていた。
8月の終わりごろから、教科書が売り始められる。
デパートに予約する時、学校の名前も学年も一緒に書いて予約しているので、デパート側で1個のパックにしてくれている。
これはスペインにしては結構よくやっていると思う。
ただ時々、大きなデパートでも教科書がそろわないこともある。
これはデパートが悪いのではなく、教科書会社が遅れているのだ。
指定された日にちまでに納入されていないのだ。
一度そういうことがあって、「これは大変、学校が始まってしまう」と思っていろいろなお店を走り回ったが、どこにもなかった。
つまり納品が全て遅れているのだ。
ドキドキしながら第一日目の登校。
ぜ~んぜん大丈夫だった。
だって皆持っていないんだ。
9月の中旬過ぎても教科書をまだ持っていない子もいるらしい。
さすがスペインだ。
子供一人当たり100€以上かかるので、兄弟が多いところはかなりの出費だろう。
その上、学年が上がると教科書も増えるし、値段も上がる。
中学高校などはかなり高額だった。
最近では、教科書を学校が取っておいて、次の学年に使わせるということもしているらしい。
なのでその場合書き込みは厳禁だ。
国語は、アルファベットの書き方から始まる。
幼稚園でも少しは教えているが、まあ、日本と同じような感じかもしれない。
算数も足し算から始まるが、日本人は数を指で数える時に、親指から順番に折って「いち、にい、さん・・・」と数えていくが、スペインは親指から立てていく。
掛け算も息子はスペイン語で覚えていったのだが、わかっていたとはいえ、自分の子供が、自分と同じように物事を覚えていかないというのは結構キツイ。
初めてスペイン語の教科書を買って渡した時も、なんかちょっと寂しかった。
割り算は全くやり方が違う。
頭で暗算して書き込んでいくのだが、教わったが覚えきれなかった。
とても難しい。
ブリティッシュスクールに通っている子は日本と同じ割り算のやり方だったが、他の国はどうなのだろう。
理科と社会は一緒になっているような科目がある。
体育は日本のようにいろいろなスポーツをやらせることはない。
サッカーばっかりだ。
図工の時間がなかった。
音楽の時間もなかった。
英語は小学校1年生から始まっていたが、スペイン人の先生なのでたいしたことはない。
中学2年頃だったか、第2外国語を選択するが、これもあまりたいしたことはない。
・・・と思う。
びっくりしたのは、小学校2年生頃に、体の筋肉や骨の名前を暗記しなければならなかったことだ。
私も聞いたことがなかったような筋肉の名前や骨の名前がたくさんあって、一緒にやったが、かなり大変だった。
成績が良くないと1年生でも留年するので、その習慣に慣れていない私は結構ドキドキしたものだ。