スペインの「食」=砂糖=
日本で普通に売っている「上白糖」はスペインにはない。
売っているのはグラニュー糖のみだ。
スペインに住み始めた時、当然まずはスーパーに必要最小限度の食品を買いに行った。
醤油はスーパーにないとしても、砂糖、塩などの調味料がまず最初に購入するものだ。
しかし、グラニュー糖はあっても上白糖がない。
どんなに探してもない。
このスーパーにはないのかな、と思ったが他のスーパーにもなかった。
しょうがないので、グラニュー糖を使っていたのだが、スペインには上白糖がないとわかるまでだいぶ時間がかかった。
しかし、慣れてしまったのか、グラニュー糖の良さに気づいたのか、日本に帰ってきても私はグラニュー糖を使っている。
実は一回上白糖を買ったのだが、湿気で固まりやすく使いづらかった。
グラニュー糖ならいつもさらさらしているし、お菓子には上白糖の方が良いのかと思っていたが全くそんなことはない。
日本は砂糖の種類が多いが、スペインではグラニュー糖かブラウンシュガーだ。
粉砂糖も昔は珍しいもので、大きなデパートのスーパーに行かないと売っていなかったが、今ではどこのスーパーでも売っている。
ただ、使う人はとても少ないと思うけれど。
人工甘味料はコーヒーを飲むところには必ず置いてある。
一日に何回もコーヒーを飲むスペイン人にとって、コーヒーに入れる砂糖の量はバカにならない。
Sacarina(サッカリン)と言われる小さな粒状の人工甘味料があって、それをコーヒーに入れる人が多い。
小さな粒だが、それで十分コーヒーは甘くなる。
カロリーはないので、だいぶ安心だが体に良いかどうかはちょっと疑問だ。
しかし、そのサッカリン入りのコーヒーを飲みながら、大好きなドーナツをほおばると、どれくらいの減量になるのだろう。
痩せるためにウォーキングをしても、その最後にアイスを食べてしまったり、ビールで一杯・・・。
かくしてスペイン人のおなかはますます膨らんでいくのである。