断捨離。・・・からの物欲減。
日本に帰国する時にした断捨離後、ものに対する欲が減ったような気がする。
もともとそんなにブランドものや高い化粧品などは買っていなかったし、食べるものも「あそこの○○じゃなきゃ!」という事もなかったが、以前よりはるかに買わなくなった。
一時帰国の時には、どうしても日本食を作るために必要な食品などは買いだめして帰っていたのだが、その時も普通のレベルのものを買って帰っていた。
例えば、カレールー。
日本には本当にピンからキリまでのカレールーがある。
昔からあるおなじみのものから、高級感の漂うものまで様々だ。
しかし、私はいつも昔からのおなじみの一番安価なルーを買っていた。
贅沢は言えない。
とりあえず日本のカレールーがあればいいのだ。
安くても十分おいしい。
殆ど必ず買って帰っていたものは、カレールー、麻婆豆腐の素、ガリ、紅ショウガ、たらこと明太子のスパゲッティの素(素というんだっけ?)、青のり。
息子が小さい時はこれにお菓子やラーメンとかが加わったが、成長と共に少なくなった。
あと何があったかなあ。
日本食は、お醤油、みりんがあればだいたいできてしまうし、中華食材店に行けば結構いろいろそろうのだ。
中国人おそるべし!
日本に帰ってきたら、あの頃ちょっと興味があったおいしそうなカレールーとか買ってみようと思っていたが、帰ってきたら全く買わない。
これで十分じゃん、と思ってしまう。
私はこれからどれくらい生きられるのかわからないが、少なくとも、これからの人生はゆっくりフェイドアウトしていく人生だ。
なるべく物は増やさないようにして、死ぬまでに持ち物を少なくしておきたい。
生活するために買わなければならないものはあるが、最低限のもので十分だと思っている。
物欲は減ったが、寂しいとか、悲しいとかそんな気持ちは全くない。
むしろせいせいしている。
この気持ちは、若い時にはもちろん持っていなかったし、たぶん想像もできなかっただろう。
家の中を飾るものを買いたいとか、買いたいお皿があったりした。
洋服を買うのは好きだが、せっかく断捨離してきたので、なるべく増やさないようにしたい。
10年後には今の半分にできたらな~と思っている。
なぜ10年後か。
10年後にはたぶん今持っている服は似合わなくなっているだろうし、活動の仕方も今とはだいぶ違うだろう。
もちろんこれは10年後も私が生きていれば・・・だ。
人生何があるかわからない。
私が死んだ後になるべく片づけが簡単になっているようにしていきたい。