掃除。
火曜日にキッチンと浴室、洗面所、トイレの掃除をすることにしている。
まず、キッチンから。
毎晩だいたいきれいにしてから寝ているので、そんなに汚れていないが、汚れていても汚れていなくてもとりあえずきっちり掃除をする。
それから洗面所、浴室、トイレ。
掃除って、汚れてからやるのではなくて、汚れる前にするのが、一番楽だと思う。
家の中で、掃除をしなくてもいいところはない。
手を抜くと必ずそのつけはまわってくる。
経済的に余裕のある人は、プロのお掃除を半年もしくは1年に一回頼めばいいかもしれないが、私はそういうわけにはいかないので、1週間に1回やって、「大掃除」をしなくていいようにしておきたい。
特に油汚れは、ためるとせっかく頑張ってやっても、なんかきれいにならずに終わって満足感がない。
そんなに汚れていない時に定期的にやっていれば、短時間で達成感が得られる。
金曜日には、ホコリを拭いて床掃除をする。
「掃除が好きか」と言われたら「好きではない」と答えると思う。
誰かがやってくれるのならたぶんやらない。
でも、誰もやってくれないのでしょうがなくてやるのだ。
まじめな私は、地道にコツコツ・・・。
火曜日の掃除が終わると「あ~よかった、終わった」と思う。
そして、日曜日頃になると「あ~また火曜日が来る」と思う。
なのでやっぱり好きじゃないんだと思う。
だから最も短い時間で、最も労力を使わない方法でやる方法を続けているのだと思う。
土曜の朝。好きなこと。
土曜日の朝8時、ゴミやさんのトラックが来る。
ベランダ側のむこうに垣根があって、その向こう側が隣のマンションの通り道なんだけど、そこにゴミやさんのトラックが入ってくる。
どうやらトラックはその下の通りからバックで入ってくるようで、必ず「ピコピコピコン」「ピコピコピコン」と車がバックする時の音を鳴らしながら入ってくる。
私の家からは、垣根があるのでトラックは見えない。
その音とともに、その車のバックするのを誘導する人の声が一緒に聞こえる。
「オーライ!オーライ!オーライ!オーライ!オーライ!」
バックのスピードと道の長さの関係か、殆ど必ず5回オーライを言う。
そして
「はい、オッケー!!」
この「はい、オッケー!!」がなんとも気持ちよい。
声からすると若い人なのだろうか。
張りのある良い声だ。
ここ一角に響き渡る大きな声だ。
「はい、オッケー」の後には、ガラス瓶などがガチャガチャいう音が聞こえてくる。
洗面所にいても、わざわざベランダまで来て、その良い声に聞きほれる。
そして、「はい、オッケー!!」の後には私も
「はい、オッケー、ありがとう~」とつぶやく。
ただそれだけだけど、なんだか嬉しい。
苦手な人。裏表のある人。
人によって態度を変える人がいる。
自分の得になると思われる人にはにこにこして感じがいいのに、そうでないと判断すると冷たく当たる人がいる。
よく、一般的に良い会社、良い学校と言われるところに属している人もしくは属していた人には、丁寧な対応をする人がいる。
人間の価値の優先順位が私の場合、有名大学でも有名企業でもないので、それを知ったところで、私のその人に対する態度は変わらない。
なのでそういう人たちに態度を変えることが、あまり理解できない。
そういう大学や会社に入るのには、さぞかし大変だったでしょうね。
とは思うけれど、そこまでだ。
だからその人の人格が素晴らしいかというと、そうでもないことがある。
もちろんそれで素晴らしい人はたくさんいるけれど。
できれば、会社や大学の名前は知らずにその人と知り合いたい。
私が苦手とする人は、できれば私から遠くにいてほしい。
その人の悪口を言うことも嫌なので、できる限り遠くにいてほしい。
悪口というか、その人の嫌いな点を誰かにしゃべると、余計嫌いになってきてしまう。
そうすると、その人と話しをすることが嫌になるので、できれば何もしゃべりたくない。
遠くにいてほしい、というか私が離れたい。
残り少ない人生。
会いたくない人には、私の大事な時間を費やしたくないような気がする。
心穏やかに暮らしていきたい。
私。まじめ。
基本的に私は真面目だと思う。
小さい頃からたぶん、まじめな方だったと思う。
宿題も先にやってから遊びたかったし、やっていないとなんか罪悪感みたいなものを感じていたし。
もしかしたらそれは刷り込まれたものかもしれないけれど、そうしていて気持ちがいいのだから、たぶん私は基本的には真面目なんだと思う。
地道にコツコツ何かやるのは嫌いではない。
1人で、やりやすい方法とかを見つけて心の中で「よっしゃ~!」みたいに自己満足も多々ある。
だから「あつ森」は私にあっていた。
毎日必ず案内書に顔を出し、300マイルゲットする。
そしてそのあとは、化石を4つ掘りに行く。
鑑定をしてもらい、タヌ吉商店に売りに行く。
(もうコンプリートしてしまったので)
それが終わってまだ時間があったら、島クリを始める。
時間がない時はそこでその日のゲームは終わる。
ゲームをバカにしてはいけない。
本当にすごいクオリティーで、本当によくできている。
感心する。
いまだに毎日感心している。
携帯アプリのゲームも本当にすごい。
息子に教えてもらってはまったゲームは数知れず。
いや本当にすごいんだから。
話しは「まじめ」の話しだった。
30歳くらいまでは、「まじめだね~」と言われるのが嫌だった。
そういわれないような話をしたり、極力まじめな印象を避けようとしていた。
でも30歳を過ぎたあたりから、「まじめの何が悪い」と思うようになった。
「そうよ、私はまじめなのよ」
そう言うようになった。
中学の時に家庭科でスカートを縫っていた時、しつけをきちんとしてから縫おうとしていた私に先生が「あら、きちんとしつけしてるのね。やっぱり性格が出るのね」と言われたことがある。
「え?私ってきちんとしてる性格なのかな?」
と思った。
「じゃ、皆はしつけ、しないで縫い始めてんの?」
と、逆にびっくりした。
言われたことはやらなきゃ、と思っていた私は「言われたことを無視してる他の皆」を「ずる~い!」と思った。
多分、父方の血が真面目な方なので、それが私の性格の基本。
けれど、突然、母方の血が体を駆け巡り、「ま、いっか~」となる。
だから、基本、まじめ。
でも変な所で雑。
ま、いっか~。
これが私。
私。ぶきっちょ。
ぶきっちょだ。
細かいことができない。
例えば、刺繍とか。
母がとても器用な人なので、小さい頃から母が刺繍をするのを見ていた。
私もやってみたくて簡単なのをやらせてもらったことが何回かあるが、最後までできたことがない。
途中で終わってしまうのだ。
それは、思っていたようにうまくできなくて面白くなくなってしまうから。
小学校の時、髪の毛を伸ばしている時期があって、母に朝髪の毛を結んでもらっていた。
今のようにいろいろな結び方などなかったから、いかにも小学生、といった感じの両方に二つ結わくことが多かった。
友達が自分でゴムで結んでいるのを見て、当然自分にもできると思ってうちでやってみたが、全くできない。
あげている腕は痛くなるし、汗びっしょりになる。
その上、上手に結べない。
右と左の結わいている位置が全く違う場所になってしまう。
日本に帰国する前まで髪の毛は長かったので、よくYou tube でお団子の作り方とか、かんざしを使ったやり方とか、アップにする方法とかを何回も見た。
「ぶきっちょさんでも簡単にできる方法!」と書いてあったりする動画も、私にはできなかった。
動画では本当に簡単にできているのに私にはできない。
本当に何回も何回も練習してやっと何とかできるようになるが、なんか今一つきれいではないし、すぐにぼさぼさになってしまう。
若い女の子のほつれ髪はかわいいが、50代の女のほつれ髪は、人生に疲れた女になってしまう。
いろいろゴムとか、小物もそろえて挑戦するがやっぱりできない。
私が小さい時よりも何十倍も何百倍も、かわいいヘアアクセサリーが出ていて、ヘアアレンジが楽しめる時代でいいなあと思うが、残念ながら私には使えないのだ。
ホント、女の子なら大抵できるような事が苦手なのだ。
でも周りの人は必ずこう私に言う。
「すんごい器用そうだよね~」
私ってどういう印象を人に与えているんだか・・・。
不器用そうに見えて器用だった場合、「すごいね~」となるが、その逆だった場合は・・・。
野菜とか細かく切るのも面倒くさい方だ。
ま、これでいいや、となる、すぐに。
もしかしたら生き方も不器用なのかもしれない。
器用に立ち回りができる方では確かにないよね。
でもこれでいいよね。
これから先器用になるとは思えないし、きっと不器用なのが私なんだね。
まあ、うまくできることだってあるから、それはそれでいいんじゃないか?
好きなこと。朝。
朝早く起きるのは嫌いではない。
もっとも、目覚まし時計で起きるのでなければ・・・の話しだが。
今私は殆ど毎日朝7時前後に起床する。
毎朝検温するので、体温計の数字を見るためにカーテンを少し開ける。
お天気がいいと、「あ、洗濯日和♪」とちょっと嬉しい。
起きてトイレに行って洗面をすませたら、着替えるが、この時にちょっと体操をする。
伸びたり、足の屈伸だったり。
本当に1つの動作を10回もやればいい方だけど、なんの筋トレにもなっていないけど、とりあえず毎朝やる。
着替えたら、お化粧をする。
そしてそれが終わってから朝食。
朝食は特に何も特別ではない。
むしろシンプルすぎるかも。
前の晩に残しておいたエスプレッソコーヒーメーカーで作ったコーヒーに牛乳を入れたカフェオレとトースト。
トーストは高級食パンではない。
パスコの普通の食パン。
日本はスーパーで普通に売っている食パンが本当においしい。
なので、全然高級じゃなくてオッケーだ。
これをしっかりトースターで焼いて、バターを塗って食べる。
そして、ヨーグルト。
ローソンで売っている冷凍ブルーベリーを解凍したものをガラスの容器に入れて冷蔵庫に入れているんだけど、それをちょっぴりヨーグルトに入れる。
お砂糖はきび砂糖。
最近きび砂糖にしてみたら香りが好きで。
それを食べたらもう朝食は終わりだ。
卵もサラダもウインナーも果物もいらない。
これだけで満足だ。
この間洗濯機をまわす。
そうそう、この間You tubeで鳥の声とか小川の音とかのヒーリングサウンドって言うのかな?
そんなのをかけている。
朝食が終わったら洗濯物を干す。
この一連の流れが好きだ。
私にとってとても贅沢な時間だ。
そしてとても大切な時間だ。
これがしたいがために朝早い仕事は選ばない。
朝こそゆっくり。
こんな朝が迎えられる私は幸せだ。
神様、ありがとう。
苦手なこと。大人数での会食とか。
たくさんの人が集まる会食とかが苦手だ。
友達とかでご飯食べる時とかは、たぶん6人が限度。
できれば4人ぐらいがいいかも。
なんか話しが交差している状態が好きじゃない。
大勢の人がいるところでは、いろんな会話があっちこっちで花咲いているわけだけど、それがとても疲弊する。
いつからこうなったのかなあ。
小さい時はうちに人が来るのは好きだった。
まあ、それは親戚だったわけだけど。
ずっと日本にいなかったので同窓会は出席していないんだけど、心の中では「よかった」とちょっと思っていた。
でももう日本にいるから出席しなきゃいけないのかなあ。
もうずっと出ていなかったからいいよね。
何着ていこうかなあとか、髪の毛いつもより気にしなきゃいけないとか、そういうことが全て面倒くさい。
「そういう風に見えないよ~」
と言われるけれど、本当にそうなんだ。
お付き合いのお食事の後は家に帰るとどっと疲れが出る。
そして、「あ~やっと終わった」と思う。
私は来年60歳になる。
残りの人生は、会いたくない人にはできる限り会いたくないし、行きたくない所には行かないようにしたい。
1人で寂しくないの?
うん、割と平気かも。
きっとそうなっちゃったのかもね。
同年代の日本人が殆どいない所だったから、一人でやっていくしかなかったのかな。
それとももともとそういうたちなのか。
まあ、なんだかわからないけど、今の私は、こういう感じ。
そしてそれは私は意外と気に入っている。
本当に気楽なんだ。
1人の時間も一人でご飯を作って食べることも、自分のために掃除をすることも結構好きだ。
じゃあ、このままもっと年を取って一人で生きられなくなったらどうするの?
・・・そりゃ、大変だよね。
本当にそれは大変だと思うよ。
でも今どうしようもないんだよ。
今それを心配してもどうしようもないんだよ。
心配したり不安に思ったりしてると、それってどんどん大きくなる。
でも、それってそうなるかもしれないけど、そうならないかもしれない。
いや~かなりの確率でそうなるよ。
いいよ。なんとかなるよ。
ごめんね。それしか言えないよ。
私にできることは、食事に気をつけること。
なるべく歩くこと。
でも転ばないように気をつけること。
よく寝ること。
私を大切に扱いたい。