私。ぶきっちょ。

ぶきっちょだ。

細かいことができない。

 

例えば、刺繍とか。

 

母がとても器用な人なので、小さい頃から母が刺繍をするのを見ていた。

私もやってみたくて簡単なのをやらせてもらったことが何回かあるが、最後までできたことがない。

途中で終わってしまうのだ。

それは、思っていたようにうまくできなくて面白くなくなってしまうから。

 

小学校の時、髪の毛を伸ばしている時期があって、母に朝髪の毛を結んでもらっていた。

今のようにいろいろな結び方などなかったから、いかにも小学生、といった感じの両方に二つ結わくことが多かった。

友達が自分でゴムで結んでいるのを見て、当然自分にもできると思ってうちでやってみたが、全くできない。

あげている腕は痛くなるし、汗びっしょりになる。

その上、上手に結べない。

右と左の結わいている位置が全く違う場所になってしまう。

 

日本に帰国する前まで髪の毛は長かったので、よくYou tube でお団子の作り方とか、かんざしを使ったやり方とか、アップにする方法とかを何回も見た。

 

「ぶきっちょさんでも簡単にできる方法!」と書いてあったりする動画も、私にはできなかった。

動画では本当に簡単にできているのに私にはできない。

本当に何回も何回も練習してやっと何とかできるようになるが、なんか今一つきれいではないし、すぐにぼさぼさになってしまう。

若い女の子のほつれ髪はかわいいが、50代の女のほつれ髪は、人生に疲れた女になってしまう。

 

いろいろゴムとか、小物もそろえて挑戦するがやっぱりできない。

 

私が小さい時よりも何十倍も何百倍も、かわいいヘアアクセサリーが出ていて、ヘアアレンジが楽しめる時代でいいなあと思うが、残念ながら私には使えないのだ。

 

ホント、女の子なら大抵できるような事が苦手なのだ。

 

でも周りの人は必ずこう私に言う。

「すんごい器用そうだよね~」

 

私ってどういう印象を人に与えているんだか・・・。

 

不器用そうに見えて器用だった場合、「すごいね~」となるが、その逆だった場合は・・・。

 

野菜とか細かく切るのも面倒くさい方だ。

ま、これでいいや、となる、すぐに。

 

もしかしたら生き方も不器用なのかもしれない。

 

器用に立ち回りができる方では確かにないよね。

 

でもこれでいいよね。

 

これから先器用になるとは思えないし、きっと不器用なのが私なんだね。

 

まあ、うまくできることだってあるから、それはそれでいいんじゃないか?