スペインの「食」=果物①=
スペインの果物は豊富だと思う。
そして安い。
日本に比べてずっと安い。
他のヨーロッパの国もたぶん同じように安いと思う。
・・・てことは、日本が高いのか。
スペインと言えばオレンジ?
バレンシアオレンジなんてもう固有名詞みたいだし。
オレンジはおいしいし、1年中食べられる。
1キロが100円ちょっとくらいの値段なので、たぶん多くの家にジューサーがあると思う。
私が使っていたのは、日本でもあるレモン搾り器(レモンの半分をさかさまにしたような形で、縦に溝がはいっているもの)の電動バージョン。
私がスペインに住み始めたころはまだそれはなくて、皆このレモン搾り器みたいなので、オレンジをギュッギュって搾っていた。
ところがその後、そのレモンの半分の部分が回る電動のものが出始め、これは本当に便利だった。
オレンジの半分をそこに置いて押さえているだけでジュースができる。
その上、一度押さえるのをやめると、反対回りになる。
これがあれば、いつでもオレンジジュースを作れる。
最近では、スーパーにオレンジジュースを搾る機械が入って、自分でペットボトルを置いて、500mlとか1Litとかの生オレンジジュースを買えるようになった。
これも画期的なアイデアで、これがあると野菜果物売り場がオレンジのいい香りに包まれて気持ちがよかった。
これだと、自分でオレンジを買うよりももちろん少し高くなるが、それでも1Litのオレンジジュースが300円~400円で買えるのだから十分だ。
オレンジはバラ売りもしているが、2キロの袋入りや5キロの袋入りでも売られている。
それだけ各家庭でオレンジの消費が多いということだ。
食後に果物を食べる習慣もあるが、その時に食べるのは各自1個の果物。
オレンジもリンゴも皆ペティナイフで自分の分をむいて食べる。
日本のように、切ったものを出すのではなく、それぞれが食べたい果物を取り、それぞれが皮をむいて食べる。
オレンジジュースを使った私のお気に入りのレシピは、パパイヤ&オレンジ。
オレンジジュースをたっぷり搾り、少しお砂糖を入れる。
そこにパパイヤの切ったものを放り込み1日置く。
すぐに食べてもおいしいが、1日経つと、オレンジとパパイヤとお砂糖の甘さがうまくからみあって、とてもおいしくなる。
パパイヤ特有の臭みもとれて、パパイヤが嫌いな人も食べられる。
ダイエットを始める人も増えてきたスペインで、食後のデザートにこれを出すと、本当に皆よく食べてくれた。
日本ではオレンジも高いし、パパイヤもなかなかないので作れず残念だ。