スペインの「教育」=衛生習慣=
スペイン人は、衛生管理に弱い。
小さい頃から、手を洗いましょう、うがいをしましょう、と言う習慣がないので、家でも言われないし、もちろん学校でも言われることはない。
「外から帰ったら手を洗いましょう、うがいをしましょう」
これがないのだ。
日本人が全員しているかと言うとそうでもないが、とりあえず、小さい頃は皆そう教育されてきたはずだ。
トイレに入った後にも手を洗わない。
殆どのスペイン人がトイレに入った後に手を洗わない。
なのでハンカチを持つ習慣もない。
ハンカチ自体売っていない。
夏の暑い時期にタオルを携帯して汗を拭く、と言う考えもないのだと思う。
日本人がタオルを首に巻いて仕事をしたり、頭に巻いて仕事をしているのを見ると、「あ~いい考えだね~」と言うが真似はしない。
風邪をひいたときに医者に行っても、「うがいをよくしてくださいね」とは言われたことがない。
なので、うがいの仕方をしらない。
くしゃみや咳をするときにも口に手をあてない。
せいぜい、くしゃみをする時に下(床)をむいてくしゃみをする位だろうか。
「手をしないの?」と聞くと、「手をしたら手が汚れるじゃないか」と言われたことがある。
道路に唾を吐く人も多い。
ただ、新生児にだけはもしかしたら日本人よりも気を遣うかもしれない。
赤ちゃんが生まれてその家に行った時等は、赤ちゃんを抱っこする前に「ちょっと手を洗わせてね」と言う人が多い。
初めてこれを聞いたときはかなりびっくりした。
ただ、その割には哺乳瓶の消毒とかには気をつけていないのだが。
何事も習慣。
文化の違い。
しかしそれが考え方の違いに発展する。
基本的に、まあ大体の人がどちらかと言えば真面目なタイプの日本人。
基本的に、まあ大体の人がどちらかと言えばおおまかなタイプのスペイン人。
お互いそれを許容していないと、生活も仕事も一緒にするのは難しい。