スペインの「いろいろ」=大容量=
スペインでは、多くのものが大容量だ。
ボディーシャンプー、シャンプー等の殆どが1リットル容器。
液体洗濯洗剤や柔軟剤。
オリーブオイルにいたっては、5リットル容器も存在する。
1リットルのオリーブオイルより大きめのものが家庭ではよく買われている。
牛乳やジュースなどは2リットル入りも存在する。
なぜか。
スペイン人は大容量の方が「お得感」があるからだ。
大きい容器になると、小さい容器よりも少し安くなって売っている。
どうせ買うなら大きい方がお得よ。ということだ。
しかし、シャンプーなどの液体物は1リットルになるとかなり重い。
お風呂場で、濡れた手で1リットルのシャンプーなどを片手で持ち、さかさまにして左手の掌にトロトロとシャンプーを押し出すのは結構きつい。
容器を持ちやすくしようなどと言う考えはないので、結構太った容器で私のような小さな手では容器の3分の1くらいしかつかめない。
私が買っていた柔軟剤は1.5リットルの容器だったのだが、容器自体が結構ふにゃふにゃの容器だったため、とにかく持ちにくい。
それを片手で持って、さかさまにした蓋に入れて計ろうとするともう大変だ。
ふにゃふにゃの容器なので、右手で持って入れようとした瞬間に容器をギュッと押してしまい、液体がこぼれたこともある。
それ以来、開けたばかりの、口までいっぱいに入った柔軟剤を使う時は、床に容器の底の1辺をおろし、そのまま斜めにして容器の蓋に柔軟剤を入れていた。
いやもう、ほんと面倒くさい。
ベビー用品にコロンをつける習慣があるので、それも売っているが、これも1リットル容器だ。
安いのであっという間に匂いは飛んでしまうが、アルコールが入っているから消毒、と思ってやっているのかもしれない。
トイレットペーパーも殆どの家庭で買っているのは24個入りとか36個入りのパックだ。
それをスーパーでは時々「3x2」と言って、3個買っても2個の値段というセールをやることがある。
スーパーのカートは、子供が余裕で座れるくらいの大きいカートなので、24個入りのトイレットペーパー3パックでももちろん入る。
日本よりも少しは住居が大きいこと、また、スペイン人は日本人ほど物を持っていないので、置く場所は比較的あると言える。
また、最近のマンションなどでは地下部分に各家庭の物置のようなものがあるマンションがあるので、そこに入れることもできる。
これは本当に便利で、私はそこにもちろん3パックのトイレットペーパーを保管していたし、大きなスーツケース4個も余裕で置くことができた。
近所の人は、そこに冷凍庫を置いて大量の冷凍食品を入れていた。
クッキーなども1キロ入りなどの大容量の箱があるが、いつも思っていたのは、一人で住んでいるお年寄りはこれを買ってくるのも一苦労だろうなあ、ということだった。
使うのだってきっと重いのではないかと思う。
柔軟剤で思い出したが、スペインではスーパーで柔軟剤の蓋を開けて匂いを嗅いでもOKだ。
商品を開けることに全く抵抗はないし、お店側も何も言わない。
柔軟剤に関しては、殆ど全ての人が蓋を開けてその匂いを嗅いでから買う。
もちろん私もやっていた。
消臭スプレーにいたっては、そこで「シュッシュッ!」と振りまいて匂いを嗅いでみる。
それだけではなく、箱モノも開ける。
そして買わない時はそのまま棚に戻す。
私がスーパーで買い物をするときに気をつけるのは、賞味期限(過ぎていることがある)、そして開けられた形跡がないかどうかだ。
日本に帰ってきてからもしばらくの間スーパーで賞味期限を確かめていたが、最近ではもう全く見なくなった。
日本のスーパーさん、ありがとう。
いつもしっかりチェックしていますよね。
このくらいの疑い深さとチェックを商品だけでなく、第2夫にもしていればよかった、と今更ながら思っている。
第2夫もMade in Spainの商品だったのだ。
気がつくのが遅かった。