スペインの「行事」=母の日=
日本の母の日は、「お母さん、ありがとう」と、日ごろの感謝を表す日となっているが、スペインでは、「お母さん、おめでとう」と母であることを祝う日になる。
これは父の日も同じで、感謝の日ではなく祝う日だ。
そして、日本では定番のカーネーションをプレゼントする、ということもない。
しかし、母親の存在がかなり強いスペインでは、父の日よりも断然プレゼントには力が入る。
プレゼントは花束から始まって、もちろんなんでもありだが、一番ポピュラーと思われるのは、食事に行くことではないかと思う。
確か5月最初の日曜日が母の日に当たるのだと思うが、この日は予約なしではレストランに入れないほどだ。
スペインは昼食がメインなので、この日の昼食は家族皆で外で食べようという家族が多いのだ。
兄弟の家族が集まることもあるので、10人以上のテーブルが予約で用意されていることもある。
妊娠中の女性も初めての「母の日」になる。
「お母さん、ありがとう」ではなく、母である人が祝ってもらえる日なので、妊娠中でも対象になるのだ。
外食をせず家で食事という家族も、この日は母親が「今日は食事を作らない日」に設定してしまうので、夫が作るか、テイクアウトで家で食べることもある。
スペインでは母親はえらいのだ。
日本の母親ももっと威張っていきたいものだ。